中国の白酒とは、蒸留酒のことで透明なので「白酒」と呼ばれています。また、アルコール度数が高いため、「焼酒」あるいは「火酒」と呼ばれることもあります。現在の中国酒は、歴史の古い「黄酒」(紹興酒)より、「白酒」のほうが銘柄も豊富で量も多く生産されています。
アルコール度数は、38度~65度と火が付くほど高く、口当たりはまろやかで甘く、強烈な芳ばしい香りで飲み干してもグラスに香りが残るのが特徴です。
当店では、全種30mlのショットグラスにてご提供しております。
お客様に、よく「どのお酒を選んだらいいの?」とご相談を受けます。そこで、少し中国のお酒についてご紹介いたします。
中国の白酒とは、中国の蒸留酒の事で、酒液が透明なので「白酒」と呼ばれています。
現在の中国では、歴史の古い黄酒(紹興酒)より白酒のほうが量的に多く生産されており、銘柄も豊富です。白酒は、一般に無色透明で、アルコール度数は、38度から65度と火が付くほど高く、口当たりは、長期熟成させるため、まろやかで甘くなり、香は酒造所の独特な製法により強烈な芳しい香となり、飲み干しても尚、グラスに香りが残るのが特徴です。
白酒の起源は宋代初期(日本の平安時代)といわれていますが、大量に造られるようになったのは清代中頃(日本の江戸時代)からです。白酒は、中国全土で生産されていますが、高粱、黍、麦、米、トウモロコシなどで造られているため、特に原料が収穫できる北方(山東省・湖北省)や南西地方(四川省・貴州省)で多く作られています。
1988年に白酒の17大名酒(茅台酒・汾酒・五粮液・洋河大曲・剣南春・古井貢酒・董酒・西鳳酒・瀘州老窖特曲・全興大曲酒・双溝大曲・特制黄鶴楼酒・郎酒・武陵酒・宝豊酒・宋河糧液・沱牌曲酒)が選ばれ、香りによって食感的な特徴を表し、細分評価されるようになりました。
当店では、そのうちの5銘酒、五粮液・茅台酒・剣南春・瀘州老窖・汾酒をご用意しています。店主の一番のお勧めは「五粮液」ですが、細分化された香の分類と特徴を見て、お酒を選ぶ時の参考にされてはいかがでしょう。
★が当店でご用意しているお酒です。
タイプ | 特徴 | 代表名酒 |
醤香 | 貯蔵発酵用の蔵の香が強く、色がやや黄色く透明で、口当たりが細かく優雅で、風味のバランスが良く、飲み終わった空のグラスから香りが何時までも持続するのが特徴です |
茅台酒(貴州省)★ 郎酒(四川省) 武陵酒(湖南省) |
濃香 | 貯蔵発酵用の蔵の香が強く、口当たりは豊満で、柔らかい甘さがあり、上品な後味が残り、芳しい香りが長持ちするのが特徴。この濃香タイプが、現在も白酒の王道となっております。 |
瀘州老窖特曲酒(四川省)★ 五粮液(四川省)★ 剣南春(四川省)★ 全興大曲酒(四川省) 沱牌曲酒(四川省) 洋河大曲(江蘇省) 双溝大曲(江蘇省) 古井貢酒(安徽省) 宋河糧液(河南省) |
清香 | 清らかな香りと柔らかな口当たりがあり、爽やかな後味が特徴 |
汾酒(山西省)★ 黄鶴楼酒(湖北省) 宝豊酒(河南省) |
兼香 | 酒造工程では、清香・濃香・醤香型の特徴を吸収し、兼香型の白酒の間でも、風格の差が多く、全く違うタイプの酒もあります。この種のお酒の口当たりと後味の香は、それぞれ違い、一種多香の特徴を持っています |
白雲辺(湖北省) 口子酒(安徽省 |
風香 | 酸味甘さ苦さ辛さ芳ばしさが全部入っているが、どれも目立たないのが特徴 |
西鳳酒(陝西省) 太白酒(陝西省) |
董香 | 清らかで透明、香りが上品で、味が濃くて甘い、やや薬の香を持っているが口当たりが良く、後味が長いです |
董酒(貴州省) |
米香 | お米の香があって、上品で、甘く柔らかいのが特徴 |
桂林三花酒( 広西壮族自治区桂林市) |
鼓香 | お米を原料として作られ、調和があり、口当たりは柔らかで、甘く爽やかな後味が残ります。鼓香という香のタイプは、玉冰焼その物を言い、他の銘柄がありません |
玉冰焼(広東省) |
芝麻香 | 洗練されている香りで、口当たりは芳ばしい香りがあって、比較的濃厚で辛口ですが後味は爽やかです |
影芝白乾(山東省) |
特香 | 米を原料として、不思議な複合的な香りがあって、バランスよく、後味が長いのが特徴です |
四特酒(江西省)
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